「泣いて」

僕は昔からとても涙腺が弱いです。
悲しかったり、悔しかったり、要所要所で結構ホロリと来てました。
でも僕も大人になったということなのか、涙が出るようなことはここ数年、一切ありませんでした。

デジタルカメラを昨日無くしました。
昨日は学二主催のツーリングで、福井の方まで行ってました。
僕はカメラ係を買って出て、連盟のホームページに載せる写真を撮っていました。
そのデータが入った、とても重要なデジカメを無くしました。
そのデジカメは父親のもので、昨日拝借していったものです。
デジカメ本体は無くしたところで、弁償すれば済むだけの話ですが、データがデータなので、探すしかありません。
無くした場所はだいたい検討が付いています。
最後にごはんを食べたところではあったので、その店か、その帰り道にあるはずです。
なので今日は、普段学校へ行く時間より早く起きて、学校をさぼってその店の前から帰り道を探しに行きました。
それでもないので、店の方に電話して聞いてみたのですが、ないという返事をもらってしまいました。
店はとても愛想が悪く、落ち込んでいる僕はさらに落ち込んでしまいました。
できることは全てやろうと思い、警察の方へ届け出ました。
その担当の方は、仕事とは言えど、とても親切な対応。
その人の優しさがにじみ出ているようでした。
手続きが終了し、原付にまたがろうとするときに、溢れるものをこらえきれずに感極まって泣けてきました。
それは、自分の不甲斐なさや負い目を全てすくい取ってくれたような、比較的穏やかな気分。
僕は警察をあとにし、それでもどうしても気分が優れないので、もう遅刻ついでだと思って一人でゲーセンにイニシャルディをやりに行きました。
ゲーセンとは、やはりそういう場だと実感しました。
しょっちゅう行くような場ではなく、一種の気分転換の場。
悪く言えば、現実逃避なのかもしれませんが、精神的にはかなり助けになりました。

今、思うことは、人の助けなく、人は生きられない。
また、大きな悲しみに小さな喜びで人生は形成され、それでうまくいくんだなぁー、と感じています。
心折れても、ステーとかパテとかで強引にでも補強し、直し、完全に元には戻らなくてもその出来上がったものにそれなりの達成感があればいい。
長い人生の短い苦悩期に、培った不屈の精神は将来の自分の血となり肉となり、はたまた、排泄物になって使えんかったり、まぁそんなこんなでこれも意味のあることなんじゃねーかなぁー、と思って今はただ、前を向いてます。

関西学生二輪倶楽部連盟関係者の皆様及びツーリングに参加していただいた皆様へ。
上記のように、せっかくのツーリングだったのに僕のミスで皆様にご迷惑被り、まことに申し訳ありませんm(__)m
必ずや見つけられるように、最善の努力を致しますので、見つかるその時まで、もうしばらくお待ちくださいm(__)m

最後まで読んでくれた皆様へ。
前回に引き続き、ブルーな話題ばかりですみませんm(__)m
そのうちいつもの僕に戻します(笑)
長々とお付き合いいただき、ありがとうございますp(^-^)q

泣いて　泣いて　涙流して
今ここにいる自分のために
泣いて　泣いて　最後笑って
泣いた分だけたくさん笑えるから

サムライズム「泣いて」より抜粋